花火と君

花火と君

「花火と君」は、日本のロックバンド・NARITA THOMAS SIMPSONによる楽曲。2024年3月6日にデジタルシングルとして先行配信され、同年4月10日発売の1stアルバム『冒険者たちのうた』のオープニング・トラックとして収録された。作詞・作曲・編曲は寺岡呼人。

本楽曲は2023年11月25日のライブにて初披露され、NARITA THOMAS SIMPSONとして初のオリジナル・ミュージックビデオも制作された。リリース後は、呉工業「オキーフ ヘルシーフィート」CMソングとしての起用や、テレビ出演、有線リクエストチャート1位獲得など、バンドを代表する楽曲のひとつとなっている。

収録曲

  1. 花火と君
    作詞・作曲・編曲:寺岡呼人

「花火と君」は、人生の儚さや刹那の美しさをテーマとしたポップ・ロック・ナンバーであり、NARITA THOMAS SIMPSONの“現在進行形の音”を体現する楽曲と位置付けられている。寺岡呼人が語るように、「ハードロック系が多かったこれまでの活動と違い、四つ打ちのビートとさわやかな雰囲気で構成された」楽曲であり、成田昭次も「バンドとして前に進んでいることが伝わる曲」としてその存在を位置づけている。

サウンド面では、マイナーコードによる内省的なAメロから、サビで一気に開放感あふれる旋律へと移行する構成が特徴。映像的な展開が意識された構成で、心情と情景の切り替えが楽曲全体にリズム感と高揚感を与えている。四つ打ちのビートは青山英樹によって瑞々しく刻まれ、曲に確かな推進力をもたらしている。

歌詞には「夜空を輝かせ 花火が舞い上がってゆく」「数百年経った頃 〜 また恋に落ちるはず」といったフレーズが織り込まれ、恋や記憶の美しさを“まぼろし”として捉えながらも、それが永遠に続くことを願うような詩的世界が広がっている。過去と未来、刹那と永遠という対比が、音と詞の両面から描かれている。

リードボーカルを務める成田昭次の歌声は、ハスキーでありながらも温かみを帯びており、特に切なさを伴う情感表現において聴き手の心に深く届くと評価されている。またライブでは、自身のギター演奏とともに、時にピート・タウンゼントのように腕を大きく振るプレイスタイルを見せ、楽曲のエモーションを視覚的にも体現している。

 

ミュージックビデオ

ミュージックビデオは、若手俳優・和内璃乃と阿立陸玖が出演し、すれ違う若者同士の感情の揺れと夏の風景を描いたストーリー仕立ての作品。バンドの演奏シーンとドラマパートが交錯し、感傷的な演出が話題を呼んだ。

さらに、Rockon Social Club公式アプリでは、本楽曲のスペシャルバージョン映像が会員限定で公開された。ライブリハーサル風景やCM撮影の舞台裏、スタジオでの演奏などが含まれており、制作の裏側に触れる貴重な記録となっている。

 

CMと出演

本楽曲は、呉工業「オキーフ ヘルシーフィート」CMソングに起用され、成田昭次が浴衣姿で縁側に座り、花火を見つめる情緒的な構成のCMに出演している。2024年6月よりオンエアされ、7月8日からは以下の都市の屋外ビジョンでも大規模に放映された:

  • シブハチヒットビジョン(東京・渋谷)
  • 新宿フラッグスビジョン(東京・新宿)
  • 池袋PARCOビジョン(東京・池袋)
  • 梅田BIGMANビジョン(大阪・梅田)

また、2024年4月20日には、日本テレビ系『with MUSIC』2時間スペシャルにて、石川県輪島市の花火映像とともに本楽曲のパフォーマンスを披露した。

クレジット

※アルバム『冒険者たちのうた』より抜粋

Drums: Hideki Aoyama
Bass: Yohito Teraoka
Guitar: Shoji Narita
Keyboards: Kenta Yamamoto
Other Instruments: Kenta Yamamoto / Yohito Teraoka

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