「ねぇ、そろそろ」は、日本のロックバンド・Rockon Social Clubによる楽曲。2023年11月17日リリースの2ndアルバム『Don’t Worry Baby』に収録されており、それに先立ち同年11月3日に配信シングルとして先行リリースされた。作詞・作曲・編曲は寺岡呼人が担当。
TBS系情報番組『ひるおび』の2023年11月度エンディングテーマに起用された。
概要
「ねぇ、そろそろ」は、Rockon Social Clubによる日常的な感情の揺らぎをテーマにしたラブソングであり、アルバム『Don’t Worry Baby』においても、感情の機微を繊細に描いた1曲として位置づけられている。
本作の大きな特徴は、歌詞の中に実際の“セリフ”が挿入されている構成にあり、ライブではそのセリフをメンバーが実際に演じるスタイルで披露している。各セリフの担当は以下のとおり：
- 「ちょっとお腹空かない？」（前田耕陽）
- 「あのドラマの続きみた？」（岡本健一）
- 「僕が悪かった」（高橋和也）
- 「ホントごめんなさい」（成田昭次）
これらのセリフパートが自然に曲中に組み込まれており、演劇的な表現と音楽の融合として、バンドの表現の幅広さを示す一例となっている。録音の様子は、アルバム購入者向けの特典映像にも一部収録されている。
本作は、かつて男闘呼組が担当したCM楽曲「STAY WITH ME」に見られた印象的なコーラスワークの系譜を継ぐものとされており、前作『1988』に収録された「ただいま」に続く形で、男闘呼組4人のコーラスワークが印象的に用いられており、Rockon Social Clubの持ち味である多声ハーモニーが際立つ楽曲として評価され、コーラス表現の継承と進化を示す楽曲として位置づけられている
収録曲
- ねぇ、そろそろ
作詞・作曲・編曲：寺岡呼人
軽快なビートに乗せて、恋人とのすれ違いに悩む主人公の心の動きを描いた楽曲で、「ねぇ、そろそろ」という繰り返しのフレーズに、不器用な愛情と素直になれない切なさが込められている。日常の会話を切り取ったようなセリフや、「天国に行く時 君がそばにいて欲しい」といったフレーズが、楽曲全体に等身大の感情と誠実さをもたらしている。
寺岡呼人の書くメロディは、単純なコード進行の中にも多彩なテンションや転調を織り込んでおり、シンプルに聴こえながらも、演奏・歌唱において豊かな表情を求められる仕掛けが施されている。全体として、温かみと切なさの共存が印象的な楽曲である。
クレジット
※アルバムより抜粋
Electric Guitar: Kazuma Sotozono
Acoustic Guitar: Yohito Teraoka
Keyboards: Toshiyuki Mori
Other Instruments: Yohito Teraoka