「ポイントちょーだい」は、Rockon Social Clubによる楽曲で、2024年7月5日に配信が開始された。9月6日発売のミニアルバム『SUMMER OF LOVE』に収録されたうちの一曲であり、同バンド初のオリジナルミュージックビデオも制作された。
現代社会の「ポイント文化」を題材に、ユーモアと社会風刺を交えて表現したファンクロックナンバーである。楽曲タイトルは、日常的な響きを持ちつつ、ロックバンドらしい反骨精神とエンターテインメント性を兼ね備えている。
収録曲
- ポイントちょーだい
作詞・作曲・編曲：寺岡呼人
概要
「ポイントちょーだい」は、しなやかで鋭いギターリフと、ファンク調のリズム、ホーンセクションによって構成されたグルーヴィーなロックナンバーである。タイトルの通り、“ポイントちょーだい”というフレーズを繰り返すユニークなサビが印象的で、買い物や電子決済時に貯まるポイントに象徴される現代社会の軽やかな風刺を内包している。
楽曲はもともと、2024年5月12日のNARITA THOMAS SIMPSON 冒険者たちのうた Billboard Live中に初披露された未録音の新曲として注目されていた。ライブノリを前提に構成されており、観客が左右に手を振る動きを促すよう設計されている。
メンバーの成田昭次は本曲について「照れずに堂々と“ポイントちょーだい”と歌うべきだと思った」と語っており、自身のルーツとは異なるスタイルながらも真摯に取り組んだことを明かしている。
ミュージックビデオ
Rockon Social Clubにとって初のオリジナルMVとして制作された本作の映像は、昭和の刑事ドラマ（『西部警察』『太陽にほえろ！』など）へのオマージュが随所に盛り込まれている。タイトルLOGOから、爆破シーン、カーアクション、サングラス姿のメンバー、バイク飛び出し、そしてコンビニでの熱唱シーンなど、昭和のテレビドラマ文化をユーモラスに再構成した映像構成となっている。
MVには「ボス」役として前田耕陽が登場し、石原裕次郎風の佇まいで指令を下すという演出も話題となった。爆発シーンは同楽曲のジャケットアートワークにも使用されている。
また、石原プロモーションのDVD公式アカウントも「新しい刑事ドラマかと思いましたよ」とのコメントを投稿し、話題となった。
音声ドラマ
2024年のツアー『Rockon Social Club Reloaded Tour 2024』では、開演前に3パターンの音声ドラマがランダムで流される演出が導入された。これらのドラマはすべて「ポイント」をテーマにしたコント形式で、以下のような構成がある：
- 「心の天使と悪魔編」
和也がコンビニでポイントカードを作るか否かを迷い、昭次（賛成派）と健一（反対派）の声が心の中で戦う。最終的に店員役の呼人が「今作るとポイント三倍」と言ってしまい、作る決断をしてしまうオチ。
音声ドラマの録音風景は、後に発売された映像作品『ROCKON SOCIAL CLUB RELOADED TOUR 2024 SUMMER OF LOVE』の特典映像として収録されている。脚本は前田耕陽が担当した。