「ザ・ファイター」 は、日本のロックバンド Rockon Social Club の楽曲で、2枚目のオリジナルアルバム『Don’t Worry Baby』の2曲目に収録されている。アルバムに先駆けて、2023年7月21日にシングルとしてリリースされた。
概要
「ザ・ファイター」は、Rockon Social Club の2ndアルバム『Don’t Worry Baby』からの先行配信シングルの一つである。男闘呼組のメンバーを中心に結成されたRockon Social Clubによる楽曲で、50代のロックを生演奏でぶちかますというバンドの姿勢を示す楽曲の一つである。
本作は、2023年3月に発表された1stアルバム『1988』に続くアルバム『Don’t Worry Baby』のために制作された楽曲である。作詞・作曲・編曲は寺岡呼人が担当した。ラジオ番組「ROCKON TIMES」で寺岡呼人は、この曲のパート分けは成田昭次が決めたと語っている。デモテープ制作時には、各メンバーのパートを含む仮歌を寺岡が歌った。
ラジオ番組で寺岡呼人は、この曲のイントロのホーンセクションから燃えるような感覚があり、歌いながらファイティングポーズを取りたくなる衝動に駆られると語っている。また、楽曲全体が盛り上がる構成になっている。歌詞には「ゴールテープを引きちぎれ」というフレーズがあり、メンバーはこの部分を特に気に入っていると語っている。ロバート・デ・ニーロ主演のボクシング映画『レイジング・ブル』のラストシーンで、太ったデ・ニーロが鏡に向かってシャドーボクシングをする場面を連想するという感想も語られている。アルバム『Don’t Worry Baby』は、ヘヴィメタルからバラードまで多様なサウンドを収録しており、「ザ・ファイター」はその中でも力強いロックナンバーとして位置づけられる。
収録曲
- ザ・ファイター
作詞・作曲・編曲:寺岡呼人
歌詞は、引退勧告を受けたボクサーや出世の望みが絶たれたサラリーマンが、それでもファイティングポーズを決める様子を描いており、困難に立ち向かう人々の姿を鼓舞するようなメッセージが込められている。
ライブでの披露
シングルに先駆けて、2023年6月30日に男闘呼組の全国ツアー『男闘呼組 2023 THE LAST LIVE』の香川公演(男闘呼組が30年前に活動を休止した日)で、Rockon Social Clubの新曲としてサプライズで初披露された。
その後、2023年7月15日には、TBSの大型音楽番組「音楽の日2023」において、Rockon Social Clubとしてテレビ初披露された。司会の中居正広からツアー中の喉の状態を心配される場面もあったが、力強く歌い上げた。
アルバム『Don’t Worry Baby』のリリース後には、全国ツアー『KURE 5-56 Presents Rockon Social Club Tour 2023 Don’t Worry Baby』でも演奏された。
クレジット
※アルバムより抜粋
Drums: Hideki Aoyama
Bass: Kazuya Takahashi
Electric Guitar: Shoji Narita / Kenichi Okamoto
Keyboards: Koyo Maeda
Sax: Yu Kuga
Trumpet: Miki Hirose
Trombone: Shigetaka Ikemoto
Other Instruments: Yohito Teraoka